それから2人にからかわれながら、家に帰った。 玄関を開けると、おふくろの声が聞こえた。 『優ー?お帰りなさい!』 おふくろは見た目、子持ちとは思えないくらい、若く見える。 まぁ、別に嫌じゃねぇけど。 『優、斗真は?』 おふくろは心配そうな表情。 『知るわけねぇだろ。』 斗真とは、俺の弟。 一歳下の高1だ。 よく、双子みたいに似てると言われる。 自分ではよくわからない。 俺は靴を脱いで、さっさと自分の部屋に入った。