車が発進する。 『遅れて悪かったな。レストランでいいか?』 『うん。』 拓海は相変わらず美形で、容姿端麗ってやつ? 格好は相変わらずオシャレだ。 今、大学一年生だよね…… 二個年上だから… 『水麗、綺麗になったな。一年半ぶりくらいか?』 低めのハスキーな声。 『拓海こそ、カッコよくなったじゃん!』 懐かしい、この匂い。