これから、拓海と会って、仕事だ……… 今頃、拓海と会って、何、話すんだろう。 私は思わず、ため息が出て、玄関を抜けた。 『水麗〜!おかえり〜!!』 相変わらず、テンションが高いママ。 これが、あのクールな女優とは思えない。 『…ただいま。』 ローファーを脱ぎながら、そう言うと、ママはビックリした顔した。 『やっだ〜!水麗、テンション低いじゃないの!!今から、仕事でしょ?気合い、入れなさいよ!気合い!』 おばさんかよ……