私はいつも通り、仕事に行く用の、麗華になるためのメイクをしていく。 『……すご…』 夏海のそんな声が後ろから聞こえた。 『麗華、でしょ?』 メイクが完成して、ウィッグを着けて、夏海の方に振り返った。 『うわ……マジ……麗華だ……』 夏海はポカーンと口を開けている。 『えー!?!?マジマジマジマジ???あの!あの!モデルの麗華?ヤバいー!私、ずっと麗華様と一緒にいたの!?』 そして、目覚めたように、騒ぎだした。