『水麗、授業始まるぜ。』 亜斐は唇を離して、優しく笑いながらそう言った。 『話したいことあんなら、帰り、な。』 亜斐はそう言って、私の頭を軽くポンポンと撫でた。 『授業、始めるぞ〜。』 チャイムと同時に聞こえた、数学の桜庭先生の声。 桜庭先生は通称、風吹(フブキ) 下の名前が風吹だからだ。 『ん?水麗?お前、隣のクラスだろ。』 風吹は若いし、まぁまぁカッコイイから、人気だ。 私のことを呼び捨てにする教師は風吹ともう一人。 雄二だ。