いちいち亮太と比べることなんか、必要なかった。 私は亜斐が好きなんだから。 『水麗、教室戻ろーぜ。』 亜斐は私の腰に手を回す。 フワッと、亜斐の匂いが近づいた。 『亜斐の匂いだ……』 私は無意識にそんなことを言ってた。 その言葉を亜斐が聞き逃すはずがなくて……… 『俺の匂いだけで、顔、赤くなってるし……可愛いヤツ…』 亜斐は少し屈んで、私にキスをした。