歩美と他愛もない話をして、あっという間にバイトが終わる時間になった。
歩美とスタッフルームに入ると、由実さんがこちらに駆け寄ってきた。
『水麗ちゃんと歩美ちゃん、お疲れ様♪あっ、悪いけど帰るときは表から出てくれるかしら。裏口はまだ片付け途中で、散らかってるのよ。お願いね?』
『りょーかーい♪由実さん、先に失礼します!』
歩美はそう言ってロッカーに向かった。
『わかりました。由実さん、お疲れ様でした。』
アタシは軽く頭を下げた。
『2人共、お疲れ様。相変わらず歩美ちゃん、テンション高いわね!じゃあ、水麗ちゃん、お気をつけて。』
アタシは微笑みながら、軽く頭を下げた。
由実さんはニッコリ笑い、手を振って、スタッフルームを出ていった。


