レジに近づくと、歩美が顔をあげた。 『水麗?終わったの?』 『うん。』 今のところ、歩美は落ち着いていて安心した。 『ん?水麗、まだ気にしてんの?さっきのこと。』 歩美は、私の顔を覗き込む。 『いや……だってさ……』 ハァ…と歩美のため息が聞こえた。