『ご…ごめん。ありがと…』 私はそう言って、亜斐から身体を離した。 『水麗ちゃん、ボーッとしてたね。大丈夫?』 亜斐はニコッと笑った。 ドキッ……ドキッ……ドキッ…… 自分の鼓動が身体中に響く。 『あ…うん。大丈夫。屋上で話そうか。』 私は狂った心臓を落ち着かせる。 『そうだな、じゃあ、行こう。』 亜斐はさりげなく私の手首を掴んだ。 ドキッ……… ヤバい……これ以上、亜斐と居たら、心臓もたない。