『水麗ちゃん!』 教室の入り口に目を向けると、亜斐がいた。 私は亜斐に近寄る。 『どうしたの?』 私がそう言うと、亜斐は微笑した。 『ん…別に話したかっただけ。今あいてる?』 私が夏海の方を見ると、夏海は笑顔で近づいて来た。 『いいよ、いってらっしゃい。お弁当を持ってっとくね。』 夏海は私のお弁当を奪い去り、椎那くんのところに戻った。