そして、逢沢は桜野の方を向いた。 『夏海、いい加減にしてよね。』 逢沢は桜野の手を振り払って、歩き出した。 『あ!水麗〜、ごめんー!ごめん。』 桜野もそう言いながら、逢沢を追っかけていった。 『優、よかったねー?朝からラッキーハプニングじゃん!』 波流はニコニコしながら、俺に引っ付いてきた。 俺と波流が歩き出しても、亜斐が来なかった。 『亜斐、いくぞ。どうかしたか?』 『ん、何でも。』 亜斐はそう言って、こちらに歩いてきた。