『水嶋くん、ごめん……』 私は急いで、身体を離した。 『夏海、いい加減にしてよね。』 私は夏海の手を振り払って、歩き出した。 『あ!水麗〜、ごめんー!ごめん。』 夏海はそんな事を言いながら、追いかけてきた。 『夏海、嫌い。大っ嫌い。』 私はふざけてそう言いながら、音楽室に向かった。