『りょーかい。もう、始める?』 奏太は休憩から戻ってきたスタッフを見ながら言う。 『あぁ。みんな〜!始めるぞ〜!』 隼人さんは大きな声で呼び掛ける。 『『『『はい!』』』』 相変わらず、キレのいいスタッフ。 私と奏太はカメラの前に立つ。 『水麗、手。』 奏太は笑って、手を差し出してきた。 私は頷き、奏太の手に自分の手を重ねた。 奏太はいわゆる恋人繋ぎで指を絡めてきた。