少し斗真くんとるーくんに近づこうと、一歩踏み出すと、視界がグラッと揺れた。 ドサッ……… 私は床に倒れた。 斗真くんとるーくんはいきなりのことでビックリしている。 『水麗!!』 『逢沢先輩!!』 私はゆっくり身体を起こし、床にしゃがみこむ。 『ごめん、フラッとした。』 私は壁に少し寄りかかり、立ち上がった。 『るーくん、授業始まるから、教室に戻りな?』 『あ、あぁ。斗真、頼むな。』 るーくんは斗真くんの肩を軽く叩いて、歩いていった。