『恭平……ありがと。』 『別に?』 恭平はまた笑って、廊下を歩いていった。 『みーれーい!』 あ……… この声。 振り返ると、なぜか懐かしく感じた。 ピンクブラウンの髪の毛。 端整な容姿。 私より全然背が高い。 低くてハスキーな声。 るーくんだ。