『逢沢先輩!?』 逢沢先輩の肩を触ると、熱かった。 熱……? 『逢沢先輩、熱あるし……大丈夫?』 俺がそう聞いても、逢沢先輩は俯いている。 『立てます?それとも、俺が運びましょうか?』 段々、敬語になりつつある。 やっぱり先輩には敬語を使ってしまう。 『ごめん……立ちくらみ酷くて……立てないかも……』 辛そうな声。 俺……なんでもっと早く気づかなかったんだよ……