カチャ…――― ゆっくりと保健室のドアが開く。 『恭平………』 そこには恭平が立っていた。 『水嶋じゃん……水麗、知り合い?』 恭平は水嶋くんと私を交互に見る。 『あー、うん。恭平、ありがとね。』 『んー別に。』 恭平はそう言いながら、ベットに近づく。 『水麗、今日、一緒に帰れるか?』 恭平はベットの端に座って、ニコッと笑う。 『フラフラしてるし、お願いするね。』 『りょーかいです!』 恭平はまた優しく笑う。