『じゃあ、男の子は出てってくれるかな?』 今から肩を処置するらしい。 『あー、はい。』 恭平はすぐに理解して、保健室を出た。 『じゃあ、逢沢さん、シャツ脱いでね。』 ネクタイをはずし、シャツを脱ぐと、肩の肌が目も当てられないような、赤紫に染まって腫れていた。 『これは痛かったでしょ?』 唐崎先生はシップを貼り、包帯を巻いていく。 『はい、シャツ着てね。』 唐崎先生は処置の道具を片付ける。