天国の音


「お客さん全然いないね。」

「まぁな、混むのは今からだから。」

速水さんはレタスをちぎる。
会話がそこで途切れてしまい、気まずくなった店内。

私は少し考えて、さっき優斗くんが言ったことを思い出した。