天国の音



「…あなたは?」

私の質問に、高校生は嫌な顔せず答える。


「俺の友達が、土日ここで働いてんの。間違って平日に来たとき、あんたがいたからさ。顔覚えた。」


そう言いながら、高校生は店の扉を開ける。