天国の音


「そうだ、腹減らない?もうすぐ昼だし、何か食べに行こうよ。」

これは、あれか
ナンパか?

「何も食べたくない。」

「そう言わずにさ、俺今から、バイトしてる友達のとこに行くつもりだったんだよ。」

「聞いてないから」
高校生はちっとも私の話を聞かない。

それどころか、私の手を引いて走り始める。