天国の音


「そうなんだ。カメラ持ってたからてっきり。」

高校生はへらへら笑いながらそう言う。

「何か用?私帰るの。」
あやふやな道を辿りながら私は歩き続ける。

「いや、道分かんないでしょ?俺の予想で送ってあげる。」

「分かるから。」