速水さんいわく、その高校生は体育会系で元気だから、死ぬほど働いてもケロッとしているそうだ。 会ってみたい気もする。 「高山、今日はもう上がっていいよ。お疲れさん。」 閉店30分前、もう客は来ないと察した速水さんがそう言った。 本当に自由商売だ。 利益があるのが驚きだけど。それもおじさん時代からの常連さんと、速水さんの人柄だろう。 「ありがとうございます。お先に失礼します。」 ピカピカに磨いたグラスを並べて、私はエプロンを外した。