「ナツ、俺今日学校行かねぇ」
ナツがペットボトルを銜えて傾けたところを上に押し上げた
「ごふっ!ちょ、え!?」
「うわぁ…ナツ。汚い」
「カズでしょ!?」
子供じみたいたずらをして2人で笑う
良くないことをする前に楽しいことをしてプラスマイナスを0にしたいんだと思う
「拭いとけよ?」
「え!?カズのせいじゃん!!」
なんて言ってふざけて笑ってるときだけ、普通の高校生でいられるんだ。
「ねぇ、俺シンデレラっぽくね?」
つって床をティッシュで拭いてるナツがヘラヘラしたまま聞く
「全然。」
「うっわー…あ、そういや今日またお仕事?」
「ん?あぁ」
ナツを見下ろすと目が合って思わず背ける
