「いってぇ…昨日しくったからやなんですけど」
「あ、じゃあ腫れ引いたら行くんだ?」
「行きませんよ、顔も見たことないようなやつ」
イスを回して視線を逸らす
「カズも意外とそうゆうとこ気にすんだ?」
「以外って何すか」
「いいよ、じゃぁ俺が相手しとくから」
そういいながら後ろにあるワインセラーに手を伸ばし
ヨウさんが赤いラベルの付いたワインの陰から封筒を取りだした
「ほら、こっちは行くんだろ?」
見慣れた白い封筒の中には諭吉が3人入ってた
「…誰?」
「杏音だよ」
…やっぱり。
封筒を受け取ってイスか立ち上がる
「杏音には甘いな」
「まぁね」
裏口から外へ出ると嫌味なくらいまぶしい太陽が俺を照らした
