「あたしは大雅以外考えられないよぉ。大雅しか見えないんだもんっ。」
あたしは、大雅に恋して以来、他の男子なんてまったく見えなくなってしまった。
大雅を好きになる前は『あ~!あの人カッコイイし好きになっちゃおうかな♪』
なんて、バカげた恋しかしたことなかった。
でも、大雅は違う。大雅のことは、はじめ友達として好きだった。
けど、いつしかそれは恋の『好き』に変わってたの。
大雅は友達なんだからって自分に言い聞かせても溢れるキモチを抑えることはできなかったんだ。
それからというもの、大雅にふられたあとも大雅しか見えなくて・・・あたしには、もうあいつにしか恋ができなくなったんだと気づかされた。
「まぁ、あんたの言いたいことも分かるけどね?」
そう言って、夏実は慰めてくれた。
「夏実ぃ・・・」
「ほら、あんたの愛しの大雅くんが待ってるよ。一緒に帰るんでしょ?」
え・・・もう部活終わった・・・?