「以上を持ちまして
始業式終わります」





「ふわぁー…!」

「島田先生…」




始業式が終わると同時に
俺は今まで我慢していた
特大の欠伸をしてやった。




隣ではいかにも
頭の堅そうな眼鏡の女の先生が
眼鏡の奥を光らして
「こほん」っと
咳ばらいをしてきた



俺だって人間だ。
欠伸くらい出るんだ。


少々不機嫌になりながら
その先生を横目で見て
俺は体育館をあとにした。




       †宏昌Side終†