そんな事を思っていた時だった。



ガッシャーンッッ



派手な音と共に、私の斜め前の窓ガラスが粉々に飛び散り。


ガラスの破片と一緒に、何かが美術室に飛び込んで来た。



「きゃっ!」



咄嗟に目を瞑って顔をそむけ、左腕で顔を庇った。



な、何!?



しばらく閉じていた瞼をゆっくりと開き、現状を把握しようと、私は窓の方に目を向けた。


斜め前の窓の、上の方が割れている。



そして、床に散らばったガラスの破片と野球のボール…らしき物。


その白いボコボコっとしたボールは、私の知ってる野球のボールとは違っているように思えて。



とりあえず…びっくりした。