えっっ!?
呆気にとられていると、その人はいつの間にか美術室の中に入って来ていて。
「じゃ、先行くわ」
そして、雅志という人はボールを持ってグランドに戻って行ってしまった。
気が付いたら、この部屋に2人きりで……。
何だか、無性に気まずいんだけど。
「美術部なの?」
「へっ?えっ、えぇっっ」
いきなり話しかけられ、変な返事になってしまっていた。
だって、よく見たら…かなりのイケメンさんだったんだ、この人。
ただでさえ緊張するのに、こんなカッコいい人の顔なんてまともに見れないよ。
「1人しかいないの?」
「いやっ、まだ時間早いからっっ」
あさっての方向を向いて答える私を見て、その人は急にクスクス笑い出した。
「別に、何もしないから大丈夫だよ。何年?えっと…名前は?」
「1年5組の川澄(かわすみ)芹奈です……」
「川澄さんね。俺、3年2組の水木春也。自己紹介も終わったし、ちょっとガラス片すわ」
そう言うと、春也…先輩は教室の隅にある掃除道具入れに向かって歩いて行った。
呆気にとられていると、その人はいつの間にか美術室の中に入って来ていて。
「じゃ、先行くわ」
そして、雅志という人はボールを持ってグランドに戻って行ってしまった。
気が付いたら、この部屋に2人きりで……。
何だか、無性に気まずいんだけど。
「美術部なの?」
「へっ?えっ、えぇっっ」
いきなり話しかけられ、変な返事になってしまっていた。
だって、よく見たら…かなりのイケメンさんだったんだ、この人。
ただでさえ緊張するのに、こんなカッコいい人の顔なんてまともに見れないよ。
「1人しかいないの?」
「いやっ、まだ時間早いからっっ」
あさっての方向を向いて答える私を見て、その人は急にクスクス笑い出した。
「別に、何もしないから大丈夫だよ。何年?えっと…名前は?」
「1年5組の川澄(かわすみ)芹奈です……」
「川澄さんね。俺、3年2組の水木春也。自己紹介も終わったし、ちょっとガラス片すわ」
そう言うと、春也…先輩は教室の隅にある掃除道具入れに向かって歩いて行った。

