宏人ははじめからそういうつもりだったのだろうか。 ただ寝るためにあたしをよんだの? もしそうだとしたらあたしは凄く愚かな女だ。 ああ、やっぱり泣きそうだ。 「ふざけないで! そのためだけにあたしをよんだの? 宏人は何考えてるの? 意味わかんない!!」 馬鹿みたいに泣いてしまった。まるで子供のように声をだして。 幸い、お店の客はあたし達だけだった。