「なぁ、 今日が何の日かわかるか?」 「あたしの大っ嫌いな日ってことは確かよ。」 昨年の今日、すぐ隣の男にフラれてクリスマスが嫌いになった記念日とでもしておこう。 「それは俺に捨てられたと思ったから?」 「なっ...ん..」 何言ってるの? そう言ってやりたかったのに あたしの言葉は宏人の唇によって遮られた。 予想外に深い不意打ちのキス。 息をする暇もなくて、 あたしはただ宏人のキスを受け入れていた。