「だいだい付き合ってないのに!」


少し熱が下がったらしい朝比奈は、

きつく俺を睨んでそう言った。


付き合ってないって…

まあたしかにそうだな。



「じゃあ付き合ってよ」


俺がそう言った途端、


また朝比奈の顔は赤くなった。


「…は……はぁ!?」


「なに?ダメなの?」


「ダメって…ダメ!!」


「えーなんで」


俺朝比奈の事好きなのに。

割と本気で。



でもまぁ、断られるのはわかってた。

だって朝比奈は…



「私チャラい人嫌い!それに伊神君と付き合ったら私の高校生活終わる!」


「…は?」


なんで朝比奈の高校生活が終わるんだよ?