「ふ~ん」 納得がいかなかったのか、 急に真顔になった伊神は椅子から立ちあがり ゆっくりと ゆっくりと 私の目の前に立った。 『な、なにっ?』 ていうか、近い!! きっと私と伊神の顔の距離は20センチくらい。 それが――― グイッ もっと近づいてきて、一気に5センチくらいに縮まった。 『なっ!?』 いやいやいや! 近い近い近いっ!!!! 近いって~!!