「あれ?小夜、熱出てきたんじゃない?」 『へっ!?いやいや、大丈夫!』 なにドキッてしてるの私!! ありえない!だめだめっ! ……ていうか、 耳元で囁くのは反則でしょっ。 『ちょ、伊神…っ』 「なに?」 なに?じゃないよ! 『放課後、旧図書室に来て』 「いいけど?」 私は美羽に気付かれないように、 小声で言った。 別に誘ってるんじゃないよ!? ただ、ちゃんと"口止め"はしとかないと…ッ!