―朝比奈小夜side―
「おはよー」
「おはよう」
次の日。
私は重い足取りで学校へ向かう。
皆が私に元気よく挨拶してくれるけど
『おはよ~……』
私は明らかに"寝てません"。
いや、正確に言うと"寝れてません"!!
寝れるわけないよね。
だって今日の事を思っただけで――……
「小夜~!!おはようっ」
教室へと廊下を歩いていると、
後ろから聞きなれた癒しの声が。
いつものようにニコニコしてる美羽だ。
『美羽……。お、おはよーッ!!』
ここで暗くしてたら変に疑われる!
そう思った私は
いつも通り明るく接することにした。