美羽とは私の親友で、

小学校からの仲。




高校も同じ東高に行けて、そこで美羽は伊神に恋をした。




それは何より嬉しい事で、私が一番の協力者になりたかったのに……




なのに!




……一番最悪な、寝取り……。




「送ってこうか?」


気を使ってくれてるのか、伊神はそう言うけど


私はもちろん断った。



『大丈夫……。それじゃっ』



逃げてくように伊神家を後にした。