said kosuke

「はぁ〜満足。満足。」

カフェをでてから、優衣は、満足げにお腹を擦った。

「ウゲッ。」

あいつの注文を聞いてから、俺は無償に胸がムカムカしてきた。

女って、ダイエットだの体型だの言ってるくせして、こんなに甘いもん食うのか?

理解できん…。

したくもないが…。

俺は、出る間際に、裕也から言われたことを思い出す。

『ちゃんと告白しろよ?』

幼馴染みで、親友でもある優也は、俺が唯一本音を話せる相手だ。

毎年一緒に回っていたが、

『最後の文化祭、後悔しないためにも、ちゃんと気持ち伝えろよ。』

そういって送り出してくれた。
そして、文化祭も終盤に近づき、俺は、満足げな優衣に、屋上へいこうと誘った。

優衣は、怪訝な顔をしながらも、頷いてくれた。

そして俺たちは、屋上へ向かった。

階段を、一段、また一段と昇る毎に、鼓動が大きくなっていく。

扉はもう目の前だ。

俺は、ゆっくりとノブを捻った。