ふらふらと空中をさ迷いながら、私は、宏介のもとへ戻った。
宏介の部屋を覗くと、誰もいない。

今日は、調子がいいのかな?

私はリビングへ向かった。

けれど、リビングにも彼はいなかった。

家のどこを探しても、彼はいなかった。

私は嫌な予感がして、彼を探した。

学校の屋上に、彼はいた。

今日は、学校に行ったんだ。

…ってちょっと待って!!

何してるの?

それを登っちゃダメ!!

誰か来て!!

「宏介!!ダメよ!!」

もちろん、私がどんなに叫んでも、彼には届かない。

「いやぁー!!宏介!!」

ダメだ!!

間に合わない。

死なないで。

生きて。

お願い。

「宏介!!」

「宏介くん!!」

聞き覚えのある声がして、振り替えると、あの二人がたっていた。