「とびっきり美味しいお茶をご馳走しよう それこそ、魂に刻み込まれて…忘れられないくらいの味を」 ◆◆◆◆◆ 突き抜ける風と華の薫り。 何かに急き立てられるように風は優しくも強く暖かな陽光はまるで目覚めを誘うかのように、云われるがままに静かに眼を開く。 そこは無限に広がる果てしなく続く道と馨しい薔薇の園。 そんな世界の中心に俺はいた。