愛のかけら


次の朝――


ベッドで目覚めたわたしたち。

玲音は洗面所に行って、

いつも置いてある彼用の歯ブラシで歯を磨く。

その横で歯を磨くわたし。


「なんか食べてく?」


「いい。

遅くなるから」


カレは車で途中駅に行って、

電車に乗るらしい。


「じゃ、オレ先行くね」


「いってらっしゃい(笑)」


ドアの向こうは青空の朝の空気。


わたしも仕事行く準備しないと――