愛のかけら

「じゃあ」

「うん」

カレの車がわたしの家の前を過ぎる。

アパートに帰ってくる。


今日も愛のかけらをもらった。


わたしは一人暮らしの部屋に、帰ってくる。

「夜10時かぁ……」

わたしはこのままでいられない。

スマホを手にして、

カレに電話する――


そして数十分後――


アパートの部屋に来てくれたカレ。

「ごめんね」

「ううん。

今日はいい?」


「うん。

寂しいから」


シャワーを浴びるわたしたち。