空を翔びたい






『───鳥になるんだよ』


「……紅葉」


心臓が嫌な音を刻み始める。

そっとカーテンに手を伸ばし、空を眺めると、



夢と同じ、綺麗な──星。





「…………っ!!」



気がつけば、上着を羽織り、外に飛び出していた。