弟瑠夢の事を聞き出すはずが、完全に周りのペースに流されていた。 どうやって話を持ち出したらいいのか。 ずっと頭の中をぐるぐるしている。 「ナツミさん、顔赤いよ」 斗南が3番の割り箸を持った女性に言う。 ナツミさんと呼ばれた女性は、否定するようにブンブン手を振った。 「もしかして喜んでるの?」 「そう言うワケじゃあ……」 「そっか……」