「誰だ?3番と6番」 斗南が辺りを見回す。 すると、一人の女性がそろそろと手を挙げた。 「あ……アタシです」 「じゃあ6番は?」 皆が辺りを見回す。 嫌だ。信じたくない。 もしかしたらこれは6じゃなくて9かもしれない。 しかし、ここにいるのは全部で六人。 9番なんて書いてある割り箸はない。 「……僕ッス」 霞は小さく自己申告した。