「だったらお前も足洗え。こんなところにいてもいい事はねぇよ」 そう言って美月は立ち上がった。 タイミングよく仲間から声が掛かる。 「美月さん、3番テーブルでお客様がお待ちです」 「おうよ」 彼は紘哉に手を挙げて店内に入っていく。 「待ってください」 紘哉が美月を呼び止めた。 少し迷惑そうに彼は振り返った。