「アイツらと言うのは?」 すかさず紘哉が反応する。 美月は彼を一瞥すると、ポケットからタバコを取り出し、話し出した。 「弟瑠夢と千津火の事だ。 特に弟瑠夢なんか真面目なやつだからなぁ……ちゃんとした就職先見つけりゃあいいのに」 「何でこの世界に入ったんでしょうね?」 「知らねぇよ、そんなの。本人にしか分からねぇ事だ」 「そりゃあそうですよね」 紘哉は眼鏡を押し上げた。