紘哉はいつもの真っ黒なスーツを着ている。
しかし、それではいつもと同じだと言う意見に流され、黒縁メガネを掛けていた。

オマケにちょっと豪華そうな時計を腕にはめて。

霞は自前の白いスーツに赤いバラのコサージュが追加されていた。
襟首まである髪を後ろ一つに縛り、白いリボンで留めてある。

劇的な変化を遂げたわけではないが、いつもとはどこか様子が違うように感じられた。