年下に対してムキになるのは情けないとは思っている。 しかし、紘哉はどうしても止めることが出来なかった。 「事件なんてゲームとおんなじッス。ライバルが増えた方がやる気は出るでしょ?」 「……!」 「顔色変わりましたね。楽しみにしてますよ」 「てめぇ……!」 睨み合う二人。 場の空気もいつしか緊迫したものに変わっていた。 誰もが息を呑み、二人を見守る中。 「すいません、いいですか?」 山田が口を開いた。