「まだ開店時間じゃないしな」 紘哉は店内にある壁時計を見た。 もう高そうな腕時計や、伊達眼鏡を掛ける必要もない。 霞も髪を結んでいない。 代わりに風船ガムを膨らましていた。 「暇ッスねー。こっちは準備万端っていうのに」 「悪いの。まさかこんなに早く解決するとは思ってなかったもんでな」 霞の不満に山田が対応する。 その時、ホールのドアがガチャリと開いた。