「花形さん、お願いします。私、検査結果がとーっても気になるんです!」 「羽兎さん……」 「だから、ね?」 羽兎は小首をかしげる。 するとみるみる恵一の顔が綻び、元気よく立ち上がった。 「分かりました!羽兎さんの為だったら何でもやりますよ!!」 「ありがとうございます!」 羽兎もニコッと笑う。 紘哉は何も言わずに、ビンを恵一に渡した。